カードローンの金利は、お金を借りた時にかかる使用料やレンタル料のようなもので、借入した日から返済する日までかかり、元金に対しての割合で決められていて、カードローンを選ぶ際の重要な比較項目の一つにもなります。
しかし、金利の計算方法は複雑で、かかる金利の金額は各銀行や消費者金融それぞれですし、利息が増えると返済金額も大きく変わるので、不安をかかえる人も多くいます。
そこでこの記事では、カードローンの金利について知りたい人にむけて
- カードローンの金利の仕組みや計算方法
- 金利、利息を抑えた返済方法や安く抑えるコツ
- 便利な返済シュミレーション
といった情報をまとめています。
カードローンの金利や返済に関しての情報が豊富にあるページです。カードローンを作るにあたって金利について知りたい人や不安を抱えている人は、ここで知識をつけて不安点や苦手意識をなくして、自分にぴったりのカードローン探しができるようになるので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
カードローンに付く『金利』とは?
そもそもカードローンの金利とはどのようなものなのでしょうか?
まずは金利についてのしくみや、カードローン会社の金利の相場について詳しく解説したいと思います。
金利は支払う利息を%で表したもの
カードローンでお金を借りると、必ず「利息」が発生します。
ちなみに、この「利息」とはお金を借りた際に支払う手数料、レンタル料のようなものです。
そして、その利息がいくら発生するのかを決めるためのものが「金利」。金利とは、カードローンで借りたお金に対する利息の割合を、%で表したものを意味します。
一般的には1年間借りた場合に発生する利息を、%で表しています。例えば、金利8%で100万円を1年かけて返済するときに発生する利息は8万円です。
カードローンでは 年利、利率、実質年率 は金利のこと
カードローン商品を提供している会社によっては、金利のことを違う名称で表記していることがあります。
例えば「年利」「利率」「実質年率」「借入利率」などですね。名称こそ違いますが、これらは基本的に「金利」のことを指しています。
カードローン各社の金利相場
よくカードローンの広告で「〇〇%なので低金利です!」という内容の広告を見かけますが、「カードローンに詳しくないので、本当に低金利なのかよく分からない」という方も多いと思います。
とはいえ、金利の相場をなんとなく把握できていれば、自分で「低金利かそうでないか」を判断することも可能です。
ちなみに、大手銀行カードローンや大手消費者金融の金利は以下の通りです。
銀行カードローン | 金利 |
---|---|
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% |
横浜銀行カードローン | 1.5%~14.6% |
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン | 1.8%~14.6% |
セブン銀行カードローン | 15.0% |
大手消費者金融 | 金利 |
アイフル | 3.0%~18.0% |
アコム | 3.0%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
レイクALSA | 4.5%~18.0% |
銀行カードローンの金利の相場としては、約2.0%〜14.5%ほど、大手消費者金融の金利は3.0%~18.0%ほどが相場となっています。
カードローン金利の決まり方
基本的には一部を除いて、どのカードローンも◯%~△%と幅が設けられていますが、この中からどのようにして適用される金利は決定されるのでしょうか。
ここからは、金利の決まり方について解説したいと思います。
適用金利は人によって異なる
カードローンを利用した時に適用される金利は、金利◯%~△%という幅の中から審査によって決定するので、人によって異なります。
基本的には、利用限度額が高ければ高いほど、適用される金利は低くなります。
例えばですが、みずほ銀行カードローンの場合は、利用限度額に応じて以下のように適用される金利も異なってきます。
金利 | 利用限度額(みずほ銀行カードローンの場合) |
---|---|
14.0% | 100万円以下 |
12.0% | 100万円超200万円以下 |
9.0% | 200万円超300万円以下 |
7.0% | 300万円超400万円以下 |
6.0% | 400万円超500万円以下 |
5.0% | 500万円超600万円以下 |
4.5% | 600万円超800万円以下 |
2.0% | 800万円以上 |
この例でいうと、50万円を借りた場合の金利は14.0%、700万円を借りた場合は4.5%の金利が適用されることが分かりますね。
残高が減っても勝手に金利が上がることはない
利用限度額が高いほど金利が低くなると聞くと、「返済していくと金利が上がっちゃうのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ただ、借入残高が減ることで金利が上がることはありませんので、安心してください。金利は利用限度額によって決定するので、借入残高の金額は関係ないんですね。
例えば、上記で紹介した表でいうと150万円を借りた場合の金利は12.0%です。
これを頑張って100万円返済したとすると、借入残高は50万円になりますが、利用限度額は変わらず150万円なので、金利が14.0%に上がってしまうことはありません。
利用限度額と借入残高はよく混同されがちですが、金利に影響するのは利用限度額(借りることが可能な額)のみなので、間違えないよう注意しましょう。
利用実績を積めば金利が下がる可能性がある
カードローン会社にもよりますが、長期間に渡って延滞などのトラブルもなく、しっかり返済しているような優良顧客は、直接交渉することで金利を下げられる可能性があります。
「自分で交渉しないといけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、金利の引き下げをカードローン会社の方から提案してくることは、ほぼありません。
そのため、「今よりもっと低い金利で利用したい」という場合は、自分から提案してみましょう。
ちなみに、金利の引き下げを交渉する場合は、カードローン会社の信頼を得るため、最低でも1年以上の返済実績を積んでから交渉することをおすすめします。
また、年収がアップした、他社での借り入れを完済したなどのプラス要素があると、金利を引き下げてもらえる確率もその分上がります。
ただ、延滞を繰り返しているような場合は、逆に利用限度額を減らされて金利が上がってしまうこともあるので、注意しましょう。
変動金利のカードローンは金利が上がることもある
カードローン商品の概要を見てみると、「金利は金融情勢等により都度見直す場合があります」といった注意書きがあるケースがあります。
このように将来的に変動する可能性がある金利のことを「変動金利」と言います。
頻繁に金利が変動することはないですが、「状況によっては金利が引き上げられてしまう可能性がある」ということだけは覚えておきましょう。
カードローン金利の比較ポイント
低金利のカードローンかどうかを判断するには、他の様々なカードローンと比較することがとても大切になってきます。
ここでは、カードローンの金利を比較する際の重要なポイントを紹介しますので、金利を比較する際の参考にしてみてください。
利息が安いカードローンは?上限金利を比較する
カードローンを契約したばかりだと、利用限度額も少額のケースが多いので、基本的には上限金利(◯%~△%だと△%)が適用されることがほとんどです。
そのため、カードローンの金利を比較する際には、まず上限金利を比較することをおすすめします。
金利が法定上限を超えているのは違法業者
カードローンの金利は「利息制限法」という法律で、以下のように上限が決められています。
借入額 | 法定上限 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
この上限を超える金利で貸付を行なっている業者は違法業者なので、利用しないようにしましょう。
また、金利の表記を年率でなく、月利や日歩などで表記している場合も要注意です。
無利息サービス、金利優遇でお得に借りる
カードローン会社によっては、一定の期間利息が無料になる「無利息期間」を設けていたり、金利優遇制度を導入している会社もあります。
一見、高い金利に感じても、このようなサービスを利用することで、最終的に支払う利息が他社と比べて少なくなるケースもあるので、ぜひ活用しましょう。
無利息サービスのあるカードローン
「そこまで借りる訳ではないので、返済も短期間で終わる」という場合は、無利息サービスがある大手消費者金融の利用がおすすめです。
場合によっては他の低金利な銀行カードローンよりもお得に利用することができますし、無利息期間内に返済することができれば、利息0円で利用することもできます。
ちなみに、無利息サービスを提供している大手消費者金融は以下の通りです。
カードローン | 無利息期間 | 適用条件 | 通常金利 |
---|---|---|---|
レイクALSA |
|
|
4.5%~18.0% |
プロミス |
|
|
4.5%~17.8% |
アコム |
|
|
3.0%~18.0% |
アイフル |
|
|
3.0%~18.0% |
この中でも特に無利息サービスが充実しているのが、レイクASLA。無利息期間が60日間、または180日間と、他社と比べても圧倒的に長い期間無利息で利用することが可能です。
レイクALSA
融資上限額 | 即日融資 | 融資時間 |
---|---|---|
最大500万円 | ◯ | Webで最短1時間融資も可能(*1) |
審査時間 | 来店不要・WEB完結 | 無利息期間 |
申込後、最短15秒 | ◯ | 60日間(*2) |
※1.21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。※2.200万円までの借入で5万円まで180日間無利息。【貸付条件】●新生フィナンシャル株式会社●登録番号/関東財務局長(9)01024号●遅延損害金(年率)20.0%●返済方式/残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式●返済期間・回数/最長8年・最大96回●担保・保証人/不要●要審査
また、レイクALSAほどではないにしろ、プロミスやアコムなどの大手消費者金融も30日間の無利息サービスを提供しています。
金利優遇のあるカードローン
銀行カードローンは、上記で紹介したような無利息サービスが設けられていないことが多いですが、その分金利優遇制度を導入しているカードローンが多いです。
ちなみに、金利優遇制度とは「ある条件を満たすと通常よりも低い金利で利用できる」というもの。有名どころとしては、以下の会社が導入しています。
カードローン | 金利優遇 | 適用条件 | 通常金利 |
---|---|---|---|
みずほ銀行カードローン | 0.5%引き下げ |
|
2.0%~14.0% |
住信SBIネット銀行カードローン | 最大0.6%引き下げ |
|
8.89%~14.79% |
じぶん銀行カードローン | 0.5%引き下げ |
|
2.2%~17.5% |
上記以外にも、優遇金利で利用できる銀行カードローンは様々ありますので、気になっている銀行カードローンがあれば、金利優遇制度があるかどうか確認してみましょう。
また、「優遇金利で利用できる条件を満たしていない…」という方でも、みずほ銀行カードローンであれば、優遇金利なしでもかなり低金利で利用できるので、検討してみてください。
カードローン金利から利息を計算する方法
いくら低金利なカードローンだとしても、「実際にかかる利息の金額が分からないので不安…」という方も多いかと思います。
とはいえ、利息の金額を出すのはとても簡単なので安心してください。以下で詳しい方法を紹介します。
カードローンの利息は日割り計算
カードローンの利息は「利息=借入金額×金利÷365日×借入日数」という計算方法で割り出すことができます。
例えば50万円を18.0%の金利で借りた場合、1ヶ月(30日)にかかる利息は「50万円×18.0%÷365×30」で、7397円になります。
返済シミュレーションを使えば簡単に計算できる
上記でカードローンの利息を計算する方法を紹介しましたが、返済する回数によっても利息は変動するので、正確な答えを割り出すのにはやや不十分です。
正確な答えを割り出したい時は、手軽に利息の金額が計算できる返済シミュレーションを使うのがおすすめ。以下の表のように、支払う利息や返済額などの詳しい金額を把握することができます。
借入金額 | 金利 | 月々返済額 | 利息総額 | 返済回数 |
---|---|---|---|---|
10万円 | 14.5% | 3,000円 | 28,720円 | 43回 |
5,000円 | 15,145円 | 24回 | ||
10,000円 | 7,227円 | 11回 | ||
18.0% | 3,000円 | 39,637円 | 47回 | |
5,000円 | 19,771円 | 24回 | ||
10,000円 | 9,157円 | 11回 |
このような返済シミュレーションは、ほとんどのカードローン会社のホームページに実装されているので、金利の比較をする際には積極的に活用するようにしましょう。
また、以下のページでも、金利や借り入れ金額などを自由に入力してシミュレーションすることができます。
⇒カードローンの返済方法|シミュレーションから返済期間・金利を抑えるコツをご提案!
カードローンの金利・利息を安く抑えるコツ
上記の表をみても分かるように、月々の返済額が少なく返済が長期化してしまうと、その分支払う利息も増えてしまいます。
カードローンの利息を少しでも抑えたい場合は、毎月できるだけ多く返済するなど、早めに完済する努力が大切になってきます。
最低返済額はカードローンによって違う
カードローンでは、毎月返済しなければならない最低返済額が、カードローン会社によってそれぞれ決められています。
この最低返済額が少ないと、まるで得したような気持ちになりますが、その分返済期間が伸びてしまい、最終的に支払う利息も多くなってしまうので注意しましょう。
例えばですが、みずほ銀行カードローンで10万円を最低返済額で返済した場合と、毎月1万円ずつ返済した場合とでは、以下のように支払う利息が変動します。
みずほ銀行カードローンで10万円借りた際の返済方法 | 最終的に支払う利息 |
---|---|
最低返済額で返済した場合 | 53,673円 |
毎月1万円ずつ返済した場合 | 8,274円 |
最低返済額で返済した場合と、毎月1万円ずつ返済した場合とでは、最終的に支払う利息は、なんと45,000円ほど差があるんですね。
このように、最低返済額だけで返済をすると、結果的に損をしてしまうこともあるので、利息の支払いを減らしたい場合は、なるべく多めの返済を心掛けましょう。
追加返済を上手に利用しよう
月の返済とは別に、余裕があるときは追加で返済することが可能です。
カードローン会社によっては、追加で返済することを「随時返済」や「繰上げ返済」と呼んでいることもあります。
追加返済をすると、その分早めに完済することができるので、結果的に利息の支払いを減らすことができます。「なるべく支払う利息を減らしたい」という方は、積極的に追加返済するようにしましょう。
ちなみに、よく利用されている代表的なカードローンの追加返済方法は以下の通りです。
カードローン | 追加返済方法 |
---|---|
楽天銀行スーパーローン | ATM、インターネット、振込 |
みずほ銀行カードローン | ATM、インターネット |
アコム | ATM、インターネット、店頭窓口 |
プロミス | ATM、インターネット、店頭窓口、コンビニ端末 |
レイクALSA | ATM、インターネット |
上記のように、基本的にはATMやインターネットから追加で返済することができます。
カードローンの金利まとめ
今回は、金利に関しての基礎知識や、利息を安く抑えるコツについて紹介しました。
- 金利とは支払う利息を%で表したもの
- 利用限度額が高ければ高いほど低金利になる
- 金利を比較する際は、無利息サービスも考慮して比較しよう
- 支払う利息を計算する際は返済シミュレーションを利用するのがおすすめ
- 利息を抑えたい場合は、早めの完済を目指すことが大切
カードローンの金利について知っておくと、自分がカードローンを利用する際にお得に利用できるだけでなく、具体的な返済計画も立てやすくなります。
ぜひ金利に関しての知識を深めて、自分に合ったカードローンを探してみてください。